成長期に多い乳歯遺残と歯周病リスクの関係

子犬・子猫の成長期には乳歯が自然に抜けるのが一般的ですが、なかには乳歯が抜けずに残ってしまう「乳歯遺残」が発生することがあります。これは可愛いペットの口腔内で歯周病リスクを高める要因のひとつ。今回は、乳歯遺残が引き起こす歯周病リスクとその対処法について詳しく解説します。

乳歯遺残とは?

乳歯遺残とは、成犬・成猫になっても乳歯が抜けずに残っている状態を指します。特に小型犬種(チワワ、トイプードルなど)では発生率が高いと言われています。

乳歯遺残が歯周病を引き起こす理由

  1. 歯並びの乱れ:乳歯と永久歯が並んで生えることで歯間が狭くなり、プラークがたまりやすくなります。
  2. 清掃性の悪化:重なった歯はブラッシングがしにくいため、口腔内の清潔が保ちにくくなります。
  3. 歯周組織の炎症:汚れが溜まりやすいことで、歯肉炎や歯周病が進行しやすくなります。

発見と対策

いつ確認する?

生後6~7か月頃に乳歯が抜けるのが一般的。この時期を過ぎても残っている場合は、動物病院で確認しましょう。

治療方法

  • 抜歯:麻酔下で乳歯を早めに抜歯するのが基本です。
  • 口腔ケアの徹底:抜歯前後も日常のブラッシングは重要です。

予防とホームケア

  • 成長期は毎月の口腔チェックを習慣に。
  • 乳歯がぐらついていれば無理に引っ張らず、自然に抜けるのを待ちます。
  • 早期発見のため、定期検診を受けることが安心です。

まとめ

乳歯遺残は、軽視すると歯周病リスクが高まるため、成長期のペットを飼っている飼い主さんは特に注意が必要です。日ごろから口腔内を観察し、必要に応じて専門医の診察を受け、愛犬・愛猫の健康な歯を守りましょう。

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