ペットの口腔ケアというと、犬向けの情報が多いイメージがありますが、猫の歯周病も決して無視できません。むしろ、猫は歯肉口内炎や歯周病のリスクが高く、犬とは異なるポイントを押さえたケアが必要です。今回は、猫専用の歯周病ケアと、犬との違いを詳しくまとめました。
猫と犬の歯周病リスクの違い
- 歯肉口内炎の発症率:猫は特に歯肉口内炎を発症しやすく、免疫異常が関与することが多い。
- 唾液の性質:犬に比べ、猫の唾液は抗菌作用が弱いとされ、歯石がたまりやすい。
- 体質:猫は痛みに強く見えるため、進行するまで症状が目立たないのが特徴です。
猫特有のケアポイント
1. 歯磨きの方法
犬よりも繊細な性格の猫には、無理なブラッシングはNG。最初はガーゼなど柔らかい布で優しく慣らし、徐々に専用の猫用歯ブラシに移行しましょう。
2. デンタルケア製品の選び方
犬用と猫用で成分が異なる場合があるため、必ず猫専用を選びます。味や香りも猫好みのものが◎。
3. 食事管理
デンタルケア機能付きのキャットフードを選ぶのも効果的。ウェットフード中心の場合は、歯石の付着に注意が必要です。
4. 定期的な検診
猫は口腔トラブルが発見しづらいため、年に1回以上の歯科検診を受けることが推奨されます。
犬と共通するポイント
- 早期発見:口臭や食欲低下、ヨダレが多いなどの症状を見逃さない。
- プロのケア:必要に応じて動物病院でのスケーリングを行う。
- 継続性:日常的なケアが予防のカギ。
まとめ
猫の歯周病ケアは、犬とは異なるアプローチが求められます。嫌がることが多い猫だからこそ、少しずつ慣らすことが大切です。愛猫の健康を守るため、定期的なケアと観察を心がけましょう。